ふわ日記|将棋と読書とゲームのブログ

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将棋|エルモ囲いの崩し方|弱点と3つの攻め方を解説

エルモ囲いは「急所を狙う」が崩しの基本

堅い囲いも、急所を突けば崩せる

 

どうも、ふわです。

 

最近よく見る囲いのひとつが、

エルモ囲いです。

 

コンパクトでバランスが良く、

正面から攻めてもなかなか崩れないため、

「どう攻めればいいのか分からない」

と感じる人も多いと思います。

 

実際、エルモ囲いは

狙うポイントを間違えると崩せません。

 

そこで今回は、

エルモ囲いの崩し方の基本

を、実戦で使いやすい形でシンプルにまとめます。

 

覚えるポイントは3つだけです。

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エルモ囲いはどこを狙うかが大事(弱点と特徴)

将棋のエルモ囲いの基本形。金銀でコンパクトに囲った急戦向きの囲い

エルモ囲いの基本形。コンパクトでバランスのいい急戦向きの囲い

エルモ囲いは、

正面から力任せに攻めても崩れにくい囲いです。

 

強みとしては、

・横からの攻めに強い
・バランスがよく守備力が高い
・角のラインに入りにくい形

このように、急戦向きの囲いとしてかなり優秀です。

 

ただし、もちろん弱点もあります。

・4二の銀が動けない(囲いの要)
・端が薄い
・上から圧力をかけられると受けづらい
・発展性が低く、長期戦になると強化しづらい

 

囲い崩し全般に言えますが、

囲いの特性を理解してから攻め方を考えることが重要になります。

 

今回は、実戦で意識しやすい

3つの攻め方のポイントを紹介します。

① 4二の銀を狙う

 

エルモ囲いの急所のひとつが、

4二の銀です。

 

この銀は、

エルモ囲いを成立させている要の駒

 

逆に言えば、

この銀が動いてしまうと囲いの形が一気に崩れてしまいます。

そのため、基本的には簡単に動けない銀になっています。

 

つまり、

「動けない駒」を狙うのがエルモ対策の考え方です。

 

例えば、以下の局面。

エルモ囲いに対して4二の銀を狙う攻めの局面図

4二の銀を狙う攻め。動けない駒にプレッシャーをかける

 

ここでは、

5四歩からのと金作りを狙います。

 

5四歩 → 同歩 → 5三歩と歩を垂らすと、

次の5二歩成が厳しい形になります。

5三歩を打たれて4二の銀が動けず取れない局面図

4二の銀が動けないため、5三歩を取りづらい

 

4二の銀は動くと玉を取られてしまうので、動けません。

その結果、5二歩成から金をはがす展開になり、攻めが成功します。

 

このように、

4二の銀が動けないことを利用する攻めは、

エルモ崩しの基本パターンのひとつです。

 

椅子で言えば足、木で言えば幹。

支えている部分が崩れると全部倒れます。

② 端から攻める

 

エルモ囲いは玉が7筋にいるため、

端が薄いのが特徴です。

美濃囲いなどと比べても、端攻めが通りやすい囲いと言えます。

 

基本的な端攻めの形は美濃囲いと共通なので、

詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

▶ 美濃囲いの端攻め解説はこちら

 

ここでは、エルモ囲いでよく出る

角筋を利用した端攻めを紹介します。

 

例えば以下の局面。

角の効きを嫌って3三桂と受けたエルモ囲いの局面

角の効きを嫌って3三桂と受けた局面

 

角の効きを嫌って相手が3三桂と跳ねています。

この形は桂馬の効きが端からずれるため、

逆に端攻めが厳しくなることがあります。

 

ここでの一例が、

1五歩 → 同歩 → 1三歩 と垂らす攻め。

 

相手が同香とした場合の狙いがこちらです。

2五桂が狙いとなる端攻めの局面

狙いの一手は2五桂

 

香車を取られるのを嫌って同桂と取ると、

3三銀 → 同銀 → 3一龍 → 同玉 → 3三角成 と進み、

一気に寄り筋に入ります。

 

取らなくても3三桂成の筋があり、かなり受けづらい形。

もし4四歩と角道を止めてきても、

1三桂成で端突破が見込めます。

 

このようにエルモ囲いは、

端が薄い=角筋と組み合わせると一気に崩れることがあります。

左から攻めて寄らないときは、

逆側から攻める発想も大事です。

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③ 上から攻める

エルモ囲いは横からの攻めに強い一方で、

上からの圧力には意外ともろいことがあります。

 

特に弱点になりやすいのが、

玉頭の3四の歩です。

エルモ囲いの玉頭3四歩を狙う形。上からの攻めが狙いになる局面

玉頭の3四歩は上から攻めると急所になりやすい

 

例えばここから 3五歩 と突く筋。

同歩なら 3四香 があり、

玉と金を同時に狙う串刺しになります。

 

また、いきなり4五銀と打つような手も有力。

玉頭の歩を守るのが難しくなり、

縦方向からプレッシャーがかかります。

 

さらに 2六香 など二筋の攻めまで絡めると、

受ける側はかなり苦しくなります。

香車や銀を使って縦からエルモ囲いを攻める形

横ではなく縦から圧力をかけるのがポイント

 

ここで仮に2二金と受けても、

3五桂と足されると受けのスペースが足りません。

 

このようにエルモ囲いは、

3筋からの玉頭攻めを許すと一気に寄り形になることがあります。

 

横からの攻めがうまくいかないときは、

上から押さえ込む発想を持っておくと崩しやすくなります。

 

押してダメなら引いてみろ、という言葉がありますが、

将棋も同じで、横がダメなら攻め筋を変えるだけで急に寄ることがあります。

おまけ:角交換で金で取らせておく

 

これは崩し方そのものではありませんが、

序盤で意識しておくと後で効いてくるポイントです。

 

例えば以下のような局面。

同玉と取ると王手飛車がある局面

 

本来なら同玉と取りたいところですが、

ここで同玉とすると5五角の王手飛車をくらってしまいます。

 

そのため、この場合は仕方なく金で取るしかありません。

ただ、そうすると壁金の形になり、囲いの形が少し崩れます。

 

壁金は終盤になるほど響きやすく、

逃げ道を自分で塞いでしまうため、

寄せ合いで差が出るポイントになりやすいです。

 

そこまで頻出する筋ではありませんが、

この形が見えたら角交換を狙う価値は十分あります。

序盤の小さな形の差が、終盤で効いてくる好例ですね。

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まとめ|エルモ囲いは「急所を決めて攻める」

 

エルモ囲いは、

正面から力任せに攻めても崩れにくい囲いです。

 

だからこそ大事なのは、

どこを狙うかを決めることが大事になります。

 

今回紹介したポイントを整理すると、

 

  • ① 4二の銀を狙う(動けない駒を攻める)
  • ② 端から攻める(エルモは端が薄い)
  • ③ 上から攻める(玉頭を縦に圧迫する)

 

そしておまけで紹介したように、

序盤の形作りが終盤の崩しやすさにつながることもあります。

 

実戦では、

「この囲いの要はどの駒か?」

「横がダメなら縦からいけないか?」

と考えるだけでも、攻めの選択肢がかなり増えます。

 

エルモ囲いは強いですが、

急所を押さえればちゃんと崩せる囲いです。

 

押してダメなら、角度を変えて攻める。

そんな意識で指してみると、実戦でも手が見えやすくなると思います。

 

他の囲いの崩し方も知りたい方は、 美濃囲いの記事もあわせてどうぞ。

▶ 美濃囲いの崩し方4選はこちら