
どうも、ふわです。
前回の端攻めの記事では、美濃囲いに対する端攻めの方法を書きました。
美濃囲いへの端攻めの基本はこちら
そこで今回は、端攻め以外で美濃囲いを崩す手順を紹介しようと思います。
美濃囲いはコンパクトで堅く、
振り飛車では一番よく使われる囲いです。
そのため、
・どこから攻めればいいか分からない
・攻めてみたけど思ったより固くて全然攻められない
という経験をした人も多いと思います。
美濃囲いは慣れていないと、本当に崩しどころが見えにくい囲いです。
そこで今回は、
端攻め以外も含めた「実戦で役立つ美濃囲いの崩し方」
を4つ紹介していきます。
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美濃囲いの弱点を先に知っておく
崩し方を覚える前に、
まずは美濃囲いの特徴を押さえておきます。
美濃囲いは
- 横からの攻めに強い
- コンパクトでバランスが良い
反面、
- 斜めの攻めに弱い
- 玉頭が薄くなりやすい
- 根元の金(6一の金)がずらされると一気に弱体化する
という弱点があります。
この金がずれる形については、後の崩し方の章で具体的に見ていきます。
金銀の連結はどの囲いでも重要ですが、
囲いを崩すにはまず金を剥がすことがポイントになります。
これを頭に入れておくと、
攻め筋が自然に見えてきます。
崩し筋① 龍を一段目に置いて金頭を打ち込む
終盤で意外と出る手順です。
仮に以下のような局面とします。

2三歩成として相手が同金と取り、金取りに飛車を打った場面です。
ここで相手は金を取られたくないので2二歩と打ったとします。

ここで美濃囲いを崩す必殺の1手があります。
それが金の頭に金を打ち込む手です(銀が手持ちにあれば銀でも可)。

相手は取るしかありませんが、取らせて7一角が狙いの一手です。

先ほどの弱点で書いた通り、金が上ずるとこの手が発生します。
狙い筋としてよく出てくる展開なので、ぜひ覚えておきたいところです。
また類似局面で5一とに6二金と逃げた局面ですが、この場合も好手があります。

ここでは5二とと、と金を捨てるのが好手。相手は取るしかありませんが、
これで金がはがれて同じように角を打てる展開を作れます。

「美濃囲いは6一の金が弱点」は、
覚えておくだけで勝率が上がる基本手筋です。
崩し筋② 桂馬+角の斜めラインで狙う
美濃囲いは斜めからの攻めに弱い囲いです。
そこで有効なのが、角と桂馬のコンビネーションです。
角が遠く玉をにらんでいる局面。
ここで好手があります。

正解は7四桂と歩の前に桂馬を打つのが好手です。

歩で取られてしまいそうに見えますが、歩で取ると玉が取られてしまうため指せません。
そのため相手は9二玉と逃げるしかありません。
7一玉と逃げるのは8二に銀でも金でも打てば詰みとなります。
9二玉と逃げた局面ですが、ここが大事な局面です。
継続手は何でしょうか?

正解は8二銀と玉の腹に銀を打つ手が好手です。
ここで仮に8二金と打ってしまうと玉が9三に逃げてしまい、
捕まえられない状況になってしまいます。
しかし銀を打った場合は――

これだと9三玉に逃げられないため、先手が優勢になります。
何もしなければ、少し長いですが9三金と玉頭に金を打ち、同桂と取らせます。

そこで9一銀成、同玉、8二金までの詰みとなります。
最善は8四歩で逃げ道を空ける手ですが、こちらも詰み筋に入ります。

難しいので簡単にだけ触れますが、ここでは7三角成といきなり踏み込むのが好手です。
これで同桂なら9三金の詰みです。

なので同銀ですが、これには9三金と打って同桂とさせます。

ここで7三銀成と銀を取り返した局面で後手に受けがありません。
「玉の腹から銀を打て」という格言もあるように、
このような腹銀も重要な手になるので覚えておきたいです。
角と桂馬で崩す筋も頻出するので、ぜひものにしたいです。
崩し筋③ 桂馬と香車で玉頭を狙う
美濃囲いは横には強いですが、
玉頭は銀と玉の2枚しか守っていないため、そこまで強くありません。
そこで玉頭から攻める手も有効です。
特に桂馬や香車で金銀を剥がせれば、戦果として申し分ありません。
以下、玉頭から攻める例です。

今、8三の地点を桂馬と香車の2枚で攻めています。
相手の守りも2枚ということは、1枚足せば突破可能です。
さて、ここでの正解は?

正解は8五香と香車を足す手です。
これでこちらの攻め駒は3枚、相手の守り駒は2枚なので突破できる形になります。
美濃囲いは玉頭が薄いため、このように数で攻めるのも非常に有効です。
さらに龍が1段目にいる場合は、より攻めが厳しくなります。
最初の局面で龍がいるとどうなるでしょうか?

この場合は玉頭の攻め駒が2枚でも強烈な攻めが決まります。
いきなり8三桂成といく手が成立します。

王手なので同銀と取るしかありませんが、6一の金が浮いてしまうため、
6一龍と金を取れて先手成功です。

これが金取りかつ、8三香成などからの詰みも見ていて厳しい手となります。
このように玉頭の薄さを狙って上下で挟撃する筋もよく出てくるので、ぜひものにしたいです。
「薄いところを数で攻める」は将棋の基本なので、常に意識しておきましょう。
崩し筋④ 端からの挟撃(香を釣り上げて銀打ち)
最後は出現頻度は高くありませんが、覚えておいて損のない筋です。
端攻めの一種ですが、稀に出てくる形なので紹介します。
以下の局面です。玉が7一にいるパターンですね。

この局面で単に6一と金と入るのは、逃げられてしまい面白くありません。
ここで逃げられないようにする好手があります。
正解は、9二金と香車の頭に金を打つ手です。

これが好手で、次に8二金までの詰みを狙っています。
後手は取るしかないので同香としますが、ここで狙いの一手があります。
香車が上がって空いたスペースに9一銀と打つのが好手です。

これが次の8二金と6二金、二つの詰みを同時に狙っていて後手に受けがありません。
「玉は包むように寄せよ」という言葉がありますが、
一方向から追うと逃げられてしまう場合は、反対側から攻められないかを常に意識したいところです。
この筋もたまに出ることがあるので、
「香車を釣り上げて挟み込む」という形は頭の片隅に置いておくと良いでしょう。
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美濃囲いは優秀だけど何とかなる
美濃囲いは、
とても優秀な囲いです。
短手数でできて、しかも固い。
使わない理由がありません。
なので、対処法を知らないと突破が難しい囲いでもあります。
そこで今回紹介した筋を利用して、美濃囲いを攻略していきましょう。
今回紹介した4つの筋は、
よく出るものから、覚えておくと得する応用筋まで含めています。
いきなりすべて覚える必要はありませんが、
「こういう崩し方がある」と知っておくだけで
指し手の選択肢は大きく広がります。
美濃囲いが苦手な人は、
まず1つだけでも意識してみてください。
それだけでも、美濃囲いに対する見え方が少し変わってくるはずです。
ポイント
- 6一の要の金をずらす
- 玉頭から数で攻める
- 角のラインで玉を狙う
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