
どうも、ふわです。
初心者のうちは棒銀にそのまま押しつぶされることがけっこうあります。
銀がまっすぐ出てきて、気づいたら歩を交換されて、そこから一気に崩される。
棒銀は受けているつもりでも、いつの間にか形がバラバラになっていて、「何でダメだったのか分からない」となりやすい戦法です。
ただ、棒銀は何となく怖い戦法ではあるものの、狙いがかなりはっきりしている攻めでもあります。なので、受ける側も「何をされると困るのか」を知っておけば、思ったより対処しやすいです。
今回は、相居飛車で棒銀を受けるときの基本を、できるだけ分かりやすく整理してみます。振り飛車の場合は考え方が少し違うので、そこにも後半で軽く触れます。
細かい定跡を全部覚えるというより、まずは棒銀に対してどういう考え方で受ければいいかを中心に書いていきます。
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棒銀の狙いを知ると受けやすくなる
棒銀の受け方を考えるうえで大事なのは、相手の狙いを知ることです。
棒銀は名前の通り、銀をまっすぐ前に出して攻めてくる戦法です。ただ、実際には銀1枚だけで攻めているわけではありません。
後ろに飛車がいて、場合によっては角の利きも使いながら、特定の地点に圧力を集中させています。つまり、棒銀で本当に怖いのは「銀そのもの」より、攻めが一点に集まることです。
たとえば、こんな流れで困ることが多いです。
- 銀が前に出てくる
- 歩を突き捨てられる、または交換される
- 守りの駒がずれる
- その後に飛車や銀がさばけて、一気に形が崩れる
なので、棒銀に対しては銀が来たから銀を見るでは少し足りません。「この攻めはどの地点を狙っているのか」を見て、その地点をしっかり守るのが基本になります。
棒銀の受け方の基本は「数で受ける」こと
棒銀に限らず、将棋の受けでは数で受けるという考え方が大事です。
相手がある地点に攻め駒を集めているなら、こちらもその地点に守りの駒を足していきます。逆に言うと、棒銀にやられやすい形は、1枚で受けようとしている形です。
歩だけで受ける。銀1枚だけで何とかしようとする。守りの駒同士が連結していない。こういう形だと、棒銀側は歩の交換や銀の前進で、少しずつ守りをはがしやすくなります。
棒銀を受けるときは、
- 攻められる筋に駒を足す
- 金銀の連結を保つ
- 受けの駒をバラバラにしない
このあたりがまず基本になります。
派手な反撃よりも先に、相手の攻めが簡単に通らない形を作ることが大事です。
棒銀の受け方は、矢倉のような連結した形が分かりやすい
棒銀を受ける形として分かりやすいのは、やはり金銀が連結した形です。
たとえば相居飛車で、矢倉のように金銀が近くにいて、攻められる筋に対して複数の駒が利いている形はかなり受けやすいです。例えば以下の局面です。

この局面で見てほしいのは、どの駒がどこを守っているかです。
たとえば、棒銀側は8六の地点を銀・飛車・歩で攻めています。一方でこちらも、歩だけで受けているわけではなく、後ろの銀と角がしっかり利いています。
- 銀が仮に9五銀と前に出ても、すぐに突破されない
- 8六の地点にこちらも駒を足せているので、簡単には攻めが通らない
このような形なら、棒銀側は思ったより簡単には攻め切れません。
棒銀を受けるときに大事なのは、「狙われている地点に駒が足されている」状態を作ることです。棒銀側は一直線に来るぶん、止まると意外とその後が難しくなります。
棒銀の受け方は、早めに形を作るのが大事
棒銀対策でよくある失敗が、形を作るのが遅いことです。
相手の銀がかなり前まで来てから、慌てて受けようとしても、すでに間に合わないことがあります。棒銀は狙いが分かりやすい戦法なので、逆に言えば来る前に備えやすいとも言えます。
なので、
- 銀が上がってきた
- 飛車先の歩が伸びている
- 明らかに一点突破を狙っている
こういう気配が見えたら、早めに受けの形を意識したいです。
「来てから考える」より「来る前に形を作る」方が、棒銀相手にはかなり大事です。
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棒銀相手に歩だけで受けようとしない
初心者のうちは、攻められたところに歩を打ったり、歩を突き合わせたりして何とかしようとしがちです。
もちろん歩で受ける手自体が悪いわけではありません。ただ、棒銀相手に歩だけで受ける発想になると、かなり危ないです。
なぜかというと、棒銀側はそもそも歩交換や歩のぶつけを前提に攻めてくることが多いからです。こちらが歩1枚で受けても、その歩を交換されると、結局また同じ地点が弱くなります。
つまり、歩はあくまで一時的な受けであって、本当に大事なのは後ろの金銀が効いているかどうかです。

この形だと、同銀と取られて、同金、同飛車で飛車先を突破されてしまいます。
では、後ろの守り駒が1枚増えるとどうなるでしょうか。次の局面では、受けに銀が参加しているため、同じように歩で受けても結果が変わってきます。

こちらは、今度は同銀と取られても同銀、同飛車、同金と取れるので、歩を打つ受けが成立しています。
同じ「歩で受ける」でも、後ろに何がいるかで意味が大きく変わるわけです。
棒銀の受け方では、受けの駒をバラバラにしない
棒銀に困ると、ついその場しのぎで駒を動かしたくなります。
ただ、受けの駒をあちこちに動かしてしまうと、かえって守りが薄くなることがあります。特に金銀は、1枚の強さよりも連結していることが大事です。
たとえば、銀で受けたくなっても、その結果として金とのつながりが切れてしまうなら、長い目で見て苦しくなることもあります。
棒銀相手には、細かい好手を狙うよりも、まずは崩れにくい形を保つことを優先したいです。地味ですが、こういう受けの方が実戦ではかなり効きます。
棒銀は止まると、そこから攻めづらくなることも多い
棒銀は攻めが一直線なので、勢いがあるうちは怖いです。
ただ、受ける側がしっかり形を作って、狙い筋を止めてしまうと、今度は攻めている銀の方が少し浮いた存在になることがあります。つまり、棒銀は受け切れれば急に怖さが減ることも多いです。
もちろん、そこで油断してはいけませんが、少なくとも最初の狙いを簡単に通させないだけで、だいぶ戦いやすくなります。
最初の図のような形まで作れれば、棒銀側はすぐに前進しても成果が出にくくなります。
銀をさらに進めても突破しづらく、無理をするとかえって攻め駒が浮きやすいです。そのため、棒銀側は一度手をためるか、形を立て直すことが多くなります。
振り飛車では棒銀の受け方の考え方が少し違う
ここまで、相居飛車での棒銀対策を前提に書いてきました。
なお、振り飛車で棒銀を受ける場合は、少し考え方が違います。
振り飛車では、矢倉のように正面からがっちり受けるというより、さばきや反撃含みでいなす発想になることが多いです。
駒交換をうまく使いながら、別の場所で主張を作る考え方が大事になるので、相居飛車の棒銀対策とはかなり感覚が変わります。そのため、今回はまず棒銀対策の基本として分かりやすい相居飛車の受け方に絞りました。
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棒銀相手にまず覚えたいこと
最後に、棒銀対策でまず覚えたいことを3つにまとめます。
1.棒銀は銀だけでなく、後ろの飛車や角も含めた攻めだと考える
銀が出てきたことだけに反応するのではなく、どこに攻めが集中しているかを見るのが大事です。
2.攻められる地点は数で受ける
歩1枚で何とかするのではなく、金銀の連結で受ける意識を持ちたいです。
3.受けの形は早めに作る
棒銀は来る前から狙いが見えやすいので、慌てる前に備えた方がかなり楽になります。
棒銀は初心者が最初につまずきやすい攻めですが、逆に言えば狙いが分かりやすいぶん、対策も立てやすい戦法です。
細かい変化を全部覚えなくても、まずは
- 数で受ける
- 金銀を連結させる
- 早めに形を作る
このあたりを意識するだけで、かなり受けやすくなると思います。
棒銀が苦手な人は、まずはこのへんから意識してみてください。
棒銀対策は、特定の戦法への対応というだけでなく、将棋全体の受け方を考える練習にもなります。
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また、棒銀に限らず「受け方そのものの考え方」を整理したい方は、将棋の受け方の基本もあわせて読んでみてください。
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