ふわ日記|将棋と読書とゲームのブログ

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AIの最善手を真似しても勝てない理由|人間には人間の最善がある

AIの指示に従って危険な近道へ進もうとする将棋の駒と、反対側に見える安全な遠回りの道を描いたアイキャッチ画像

AIの最善が、そのまま人間にとっての最善とは限らない

 

どうも、ふわです。

 

将棋を勉強していると、

AIの最善手や、強い人の指し方を見る機会がかなり増えたと思います。

 

自分も検討でAIを見ることはありますし、

強い人の将棋を見るのも普通に勉強になります。

 

ただ、見ていてたまに思うことがあります。

 

それ、本当に自分にとっても最善なの?

ということです。

 

今回は、

将棋で強い人の真似が逆効果になることもある

という話を書いてみます。

 

特に、AIの最善手をそのままなぞれば勝ちやすくなる、

というほど単純ではないと思っています。

 

少なくとも、自分の感覚では三段くらいまでは

評価値の高さそのものよりも、

玉の安全度や、局面の分かりやすさを重視した方が安定しやすい

と感じています。

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AIの最善=人間の最善とは限らない

AIが示す手は、もちろん強いです。

というより、基本的には一番正確です。

 

でも、その正確さは

その後もずっと正確に指し続ける前提で成り立っていることがあります。

 

たとえばAIは、

「ここで踏み込めば少し良い」

「この大駒切りで寄せが続く」

みたいな手を普通に選びます。

 

いや、分かります。

その手が最善なのは分かるんです。

 

でも人間側の感想としては、

その後どう指すんだよ

になりがちです。

 

特に将棋ウォーズで棋神を使った後なんか、

「うおお、すごい手を指した!」の次に

「で、ここから何をすればいいんですか?」

となることがたまにあります。

 

急に大駒を切る。

一気に寄せにいく。

評価値的には勝ちらしい。

 

でも、指している側は普通に怖いです。

 

AIはそこで間違えません。

だから勝てます。

 

でも人間は、そこで普通に間違えます。

 

受けを一手間違える。

寄せを逃す。

まだ勝っているはずなのに、急に自玉が危なくなる。

 

こういうことは、実戦だとかなりあります。

 

つまり、AIから見れば有利でも、

人間同士の実戦ではそこまで勝ちやすくない局面

は結構あります。

 

評価値が高い手と、勝ちやすい手は違うことがある

ここで大事だと思っているのが、

評価値が高い手と、自分が勝ちやすい手は同じではない

ということです。

 

将棋を勉強していると、

どうしても「最善手を指すこと」が正義に見えやすいです。

 

もちろん、それ自体は間違っていません。

できるなら最善手を指したいです。

 

でも実戦では、

少し評価値が落ちても、分かりやすくてミスしにくい手

の方が結果的に勝ちやすいことがあります。

 

たとえば、AIは最短で決めにいこうとして、

平気で大駒を切ったりします。

 

でも人間側としては、

「いや、安全に攻めればよくない?」

と思う場面もあります。

 

しかもその感覚、けっこう大事だと思っています。

 

最短で勝てる手があっても、

そこから数手ずっと正確に指さないといけないなら、

自分にとっては別の手の方が実戦的、ということは普通にあります。

 

アマチュア同士の将棋では、

「理論上はこっちが良い」より、

「実戦でどちらが事故りにくいか」

の方がかなり重要です。

 

人間はAIではないので、

毎回ギリギリの速度計算を正確にやり切れるわけではありません。

 

だったら、

多少遠回りでも、安全に勝ちにいく

という発想はかなり大事だと思います。

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自分は玉の安全度をかなり重要視したい

自分が特に大事だと思っているのは、

玉の安全度です。

 

強い人の将棋を見ていると、

「え、その玉形で踏み込むの?」

「まだ囲いきっていないのに行くの?」

と思うことがあります。

 

でも、それはその人が強いから成立していることも多いです。

 

玉が少し不安定でも、

どこで受ければ大丈夫か分かっている。

攻め合いになった時の速度計算ができている。

危なくなっても、どこでブレーキを踏めばいいか見えている。

 

だから、囲いが未完成でも動ける。

玉が薄くても踏み込める。

 

でも、少なくとも自分は、

そこまで局面を正確に制御できる自信はありません。

 

なので、自分の棋力では玉形を軽く見ない方がいいと思っています。

 

これは「とにかく固めれば勝てる」という話ではありません。

 

ただ、少なくとも

玉が安定していると読みの負担が減るし、

多少ミスしてもすぐ終わりにくいし、

攻めにも集中しやすいです。

 

逆に玉が薄いと、

常に「これ本当に大丈夫か?」が付きまといます。

 

しかもだいたい、そういう時に限って大丈夫じゃないです。

 

終盤で一番困るのは、

局面が難しいことそのものより、

自玉が怖くて強く踏み込めないことだと思っています。

 

だから自分は、

評価値の細かい差よりも、

自玉が安全で、方針が分かりやすい形

を重視したいです。

 

少なくとも三段くらいまでは、その感覚でいい気がしている

ここは少し慎重に書いておきたいのですが、

自分は三段なので、四段以上でも同じことが言えるのかは正直よく分かりません。

 

もっと上のレベルになると、

多少玉が薄くても正確に指し切れる場面は増えると思いますし、

その分、評価値や速度計算の重要度もさらに上がるのかもしれません。

 

なので、これはあくまで

今の自分の実感としての話です。

 

ただ、少なくとも自分のいる三段くらいまでの感覚では、

玉の安全度を軽く見ない方が将棋は安定しやすい

と思っています。

 

級位者や初段前後なら、なおさらそうかもしれません。

 

AIの最善を追いかけるより、

まずは

「自玉が危なくないか」

「この形は自分にとって分かりやすいか」

「難しい一手を続けないといけない将棋になっていないか」

を見た方が、結果的に勝ちやすいことは多いはずです。

 

真似するなら、手ではなく“成立条件”を見たい

とはいえ、強い人の将棋を見ること自体はすごく大事だと思っています。

 

自分も普通に参考になりますし、勉強になります。

 

ただ、そこで真似したいのは、

表面的な手順そのものというより、

なぜその手が成立しているのか

の方です。

 

たとえば、強い人が玉が薄いまま踏み込んだなら、

そこには何かしら理由があります。

 

相手の攻め駒が足りていないのかもしれない。

こちらの攻めが一手早いのかもしれない。

次に受けの好手があるのかもしれない。

あるいは、終盤まで読み切っているのかもしれません。

 

その「成立条件」を見ないまま、

形だけ真似すると危ないです。

 

強い人がやっているから正しい、ではなく、

強い人だからできている

ということは結構あります。

 

ここを勘違いすると、

自分だけ玉が薄くて困る将棋になりがちです。

しかも、だいたい困ってから気付きます。

 

自分にとっての最善を考えた方が勝ちやすい

将棋は、最終的には実戦で勝つために指すものだと思っています。

 

もちろん、理想は最善手を指すことです。

でも実戦では、

今の自分が扱いきれるかどうか

もかなり大事です。

 

難しいけど評価値が高い手より、

少し穏やかでもミスしにくい手。

玉が薄くなる最善手より、

少し評価を落としても安全な形。

 

そういう選択は、決して逃げではないと思います。

 

むしろ、人間として勝ちやすい将棋を選ぶという意味で、

かなり実戦的です。

 

AIの最善手をそのまま追いかけるより、

自分にとっての最善は何か

を考えた方が、将棋は安定しやすいはずです。

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まとめ

強い人の将棋や、AIの手はとても参考になります。

 

ただ、その最善がそのまま自分の最善になるとは限りません。

 

AIは間違えませんが、人間は間違えます。

強い人は玉が薄くても制御できますが、普通はそう簡単ではありません。

 

だからこそ、少なくとも自分の感覚では、

三段くらいまでは玉の安全度や、局面の分かりやすさをかなり重視した方が安定しやすい

と思っています。

 

強い人の将棋を真似する時は、

手順だけではなく、

なぜそれが成立しているのか

を見る。

 

そして、自分の棋力で扱いやすい形を選ぶ。

 

その方が、実戦では案外勝ちやすいのではないでしょうか。

 

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