ふわ日記|将棋と読書とゲームのブログ

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棋譜並べで強くなる人・強くならない人の決定的な違い

分岐する道の上に将棋の駒が置かれた、判断と戦略をイメージした比喩的なアイキャッチ画像

思考の分岐を読むことが、棋譜並べで強くなるポイント。

 

どうも、ふわです。

 

将棋の勉強法としてよく出てくるのが、

「棋譜並べ」。

 

プロの将棋を並べれば強くなる。

これはわりと定番の勉強法ですよね。

 

でも実際には、

同じように棋譜並べをしていても、差が出ます。

  • 棋譜並べをしているのに強くなる人
  • 何局並べてもあまり変わらない人

 

同じことをやっているはずなのに、

なぜか差が出る。

 

これ、ちょっと不思議ですよね。

 

今回は、

棋譜並べで強くなる人・強くならない人の決定的な違い

について書いてみます。

 

※棋譜並べの基本的なやり方や効果については、

棋譜並べの正しいやり方と効果まとめもあわせてどうぞ。

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棋譜並べで強くならない人の特徴

 

棋譜並べは、

やり方次第でかなり差が出ます。

 

なんとなく並べているだけだと、

「やっているのに伸びない」状態になりがちです。

 

「今日は頑張ったな…」って満足して終わります。

 

① 定跡を全部覚えようとしている

 

棋譜並べを始めると、

手順を覚えることを重視して、

「この定跡を覚えなきゃ」

と思ってしまう人も多いと思います。

 

でも正直に言うと、

定跡部分はそこまで重要ではありません。

 

プロの将棋は研究が深すぎて、

そのまま実戦で出てくるとは限らないからです。

 

定跡を暗記することが目的になると、

棋譜並べはただの作業になってしまいます。

 

(ちゃんと並べたのに、なぜか強くなってないやつです。)

 

② ただ手順を追っているだけ

 

▲7六歩、△3四歩…と、

手をなぞって終わってしまうパターン。

 

これは、

動画を眺めているのとあまり変わりません。

 

なぜなら、

自分の頭で考える時間がほとんどないからです。

 

棋譜並べは、

観戦ではありません。

 

「自分なら次に何を指すか?」

を考えながら並べる。

 

棋譜並べは観戦じゃなく、盤の前に座るつもりでやると変わります。

 

③ 有名な一手だけ見てしまう

 

例えば、

羽生さんの「5二銀」みたいな有名な一手。

 

こういう将棋を並べるのは全然OKです。

むしろテンション上がるので、いいと思います。

 

「おお…これか…!」ってなりますよね。

 

ただ、上達という意味で言うと、

実は大事なのはその一手そのものではなかったりします。

 

なぜその局面で、その手が成立したのか。

 

ここを見る方が、実戦ではかなり重要です。

 

「すごい一手」よりも、

そこに至るまでの流れや条件の方が再現性があります。

 

有名な一局を並べるのは全然いい。

でも、上達のために見るべき場所は少し違う。

 

そんなイメージです。

強くなる人はどこを見ているのか

分岐するラインで判断のタイミングを表現した比喩的なイメージ画像

戦いが始まる瞬間には必ず理由がある



ここから少しだけ、話の核心に入ります。

 

強くなる人は、

定跡ではなく「仕掛け」を見ています。

 

つまり、

どこで戦いが始まったのか

を見ているんです。

 

なので極端に言うと、

定跡部分は少し飛ばしてしまってもOK。

 

もちろん流れを知る意味はありますが、

本当に見るべきなのはそこではありません。

 

大事なのは、

なぜその瞬間に仕掛けたのか?

という部分です。

 

プロの将棋は、

突然殴り合いが始まるわけではありません。

 

だいたい次の3つのどれかが理由になっています。

 

① 自分の囲いが完成した

 

守りが整ったことで、

反撃を受けても耐えられる。

 

守りが完成=攻めてもいい状態

になったということです。

 

② 攻めの準備ができている

 

攻め駒の位置が良く、

攻めがつながる形になっている。

 

仕掛けは勢いではなく、

準備が整った結果として起こります。

 

③ 相手に隙がある

 

例えば、

  • 守りの駒が離れている
  • 駒の連結が悪い
  • 受けが間に合っていない

 

こういう瞬間は、プロでも見逃しません。

 

つまり、

囲い完成 / 攻めの準備 / 相手に隙

このどれかがそろったときに、戦いが始まることが多いです。

 

④ 本当に見るべきは「仕掛けた後」

 

ここからが、実はもう一段大事なところです。

 

強い人は、

仕掛けそのものだけを見ているわけではありません。

 

仕掛けたあと、

相手がどう受けたのか。

 

さらに、

自分ならどう受けるかを考えます。

 

もし棋譜の指し手と違ったら、

「自分の手だとどうなるんだろう?」

と少し考えてみる。

 

ここまでできると、棋譜並べは一気に実戦に近づきます。

 

つまり、

仕掛け → 受け → 切り返し

この流れを追うことが、本当の棋譜並べです。

 

ここからは少しだけ、将棋を離れた話です。

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実はこれ、格闘ゲームとかなり似ている

 

ここまで読んで、

「なんか対戦ゲームっぽいな」と思った人もいるかもしれません。

 

実はこれ、

格闘ゲームの考え方とかなり似ています。

 

例えばストリートファイター6で、

自分のドライブゲージが4本、

相手が1本しかない状況。

 

このとき強い人が考えているのは、

「攻める条件がそろっているな」です。

 

そして実際に攻めたあとも、

相手がどう受けるか、

その次に何が起きるかまで考えています。

 

これ、将棋の

仕掛け → 受け → 切り返し

とほぼ同じなんです。

 

強い人ほど、「いつ攻めるか」を見ています。

本当の目的は「局面」を覚えること

 

ここまでの話をまとめると、

棋譜並べで強くなる人は、

手順そのものを覚えているわけではありません。

 

覚えているのは、

「どんな状況で戦いが始まったか」です。

 

つまり、

攻めが成立する局面

を頭の中にストックしているということです。

 

例えば、

  • この形なら仕掛けが成立しやすい
  • この配置は受けが苦しくなりやすい
  • このタイミングなら攻めがつながる

 

こういう「局面の感覚」が増えていくと、

実戦でふと、

「あ、これどこかで見た形だ」

と思える瞬間が出てきます。

 

そしてここが大事なのですが、

棋譜と同じ手を指せなくても問題ありません。

 

むしろ、

「自分ならどう指すか」を考えた時点で、

もう棋譜並べの目的は達成できています。

 

手順ではなく、状況を覚える。

 

これが、

棋譜並べで強くなる人の共通点です。

覚えるべきなのは「手順」ではなく「状況と攻めのセット」

 

ここまで将棋の話をしてきましたが、

実はこれはもっと広い話でもあります。

 

強くなる人が覚えているのは、

「この状況なら、この行動が通る」

という感覚です。

 

これは将棋だけではありません。

 

格闘ゲームでも、FPSでも、カードゲームでも、

基本的に対戦ゲームは同じです。

 

状況を見て、通る行動を選ぶ。

強い人ほど、この判断が速い。

 

つまり棋譜並べの本当の価値は、

「通る状況」を頭の中に増やすことなんです。

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まとめ:棋譜並べで強くなる人の見方

 

棋譜並べは「手順を覚える作業」ではなく、

「攻めが通る瞬間を集める作業」です。

 

強くなる人は、

定跡を全部覚えようとはしません。

 

見ているのは、

どこで戦いが始まったのか。

 

そして、

仕掛けたあとに

相手がどう受けたか、

どう切り返したかまで考えています。

 

さらに、

「自分ならどう指すか?」

を少し考える。

 

これだけで、

棋譜並べはただの作業ではなくなります。

 

覚えるべきなのは、手順ではなく、

「この状況なら攻めが通る」という感覚です。

 

もし今まで棋譜並べが作業になっていたなら、

次に並べるときは、

「どこで攻めが始まったか?」

だけ探してみてください。

 

それだけで、棋譜並べの見え方はかなり変わると思います。