
どうも、ふわです。
将棋を指していると、
誰しも1度は
「定跡から外れた瞬間、何を指せばいいか分からない」
となったこと、あると思います。
最初に言っておくと、
定跡はかなり重要です。
知っているだけで序盤の勝率は変わりますし、
駒組みの効率も明らかに良くなります。
ただ、問題になるのは
定跡から外れた瞬間に手が止まることです。
序盤の「方針」というのは、
定跡を覚えなくていいという話ではなく、
定跡が外れたときに迷わないための考え方
に近いです。
今回は、
定跡+その先の考え方
という視点で、序盤の話を書いてみます。
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まず「何の戦法で行くか」を決める
序盤で一番ありがちなのが、
相手に合わせすぎて形が整わないまま開戦してしまうことです。
もちろん、相手に応じて指せるのは理想です。
ただ、級位者のうちはそれをやろうとすると、
囲いも攻めも中途半端になりやすい。
なのでまずは、
自分が何で行くかを事前に決めておくのがおすすめです。
たとえば、
自分の得意な形を一つ決めておくだけでも、かなり違います。
・中飛車で美濃囲い
・右四間飛車でエルモ囲い
さらに余裕があれば、
相手の戦法に対する軽い分岐も決めておくと安心です。
ほんの一手決めておくだけでも違います。
相振り飛車になったら左穴熊にしよう。
右四間飛車でいくつもりだけど三間飛車なら金を上がっていこう。
このくらいまで決めておくだけで、
序盤の指し手がかなりスムーズになります。
毎回、対局が始まってから戦法を選ぶと、
序盤の指し手が定まっておらず、手順前後などもしてしまいがちです。
例えば、
角が浮いたまま開戦してしまう、
銀が中途半端な位置で開戦してしまう、
みたいなことになりやすい。
実際の一例がこちらです。

例えばこの局面では、
同歩とすると角が抜かれてしまうので、
同歩とはできません。
この歩を取れないようでは、相手からの攻めがかなり厳しくなります。
このように、結果として、
自分が戦いにくい状態で中盤戦に入ることになります。
戦法を決めておくというのは、
思考停止ではなく、
自分の得意な形を育てるための準備です。
定跡を覚えるのも、
この「軸」があった方が圧倒的に楽になります。
開戦のタイミングを見極める
序盤の終わりにあたるのが、
どこで戦いを始めるかです。
ここをなんとなくで始めると、
一気に苦しくなります。
分かりやすい基準は、
・自分の囲いが完成している → 攻めを考える
・自分の囲いが未完成 → 仕掛けられないように準備する
囲いが未完成のまま攻めると、
攻めが止まった瞬間に受けに回らされ、
玉だけが薄い状態になります。
実際の一例がこちらです。

この例だと先手の囲いは完成していますが、
後手の囲いは金が離れていて完成していません。
このため、攻めるにはかなり良いタイミングです。
逆に後手を持っていた場合は、攻められる可能性を考えて、
うかつに8三銀と銀冠を目指してはいけませんでした。
ただ、ここで一つ注意したいのが、
囲いの完成度だけで判断しないことです。
将棋では、
玉の囲いが未完成でも、
攻めの形ができていれば仕掛けた方が得になる局面もあります。
そこで大事なのが、
相手がこちらの攻めを受け止められる形になっているかです。
もう一つの例がこちらです。

この例では、
相手は玉の囲いに手数をかけています。
一方でこちらは、囲いは未完成ですが攻めに手をかけています。
後手は飛車の横効きも止まっていて、4筋からの単純な攻め筋が受けにくい状況になっています。
ここで相手もこちらの攻めを気にして受けの準備をしているなら、
玉の囲いを進めていく流れが理想的です。
このように、
「玉の硬さ」だけでなく、
「自分の攻めの準備」と
「相手の受けの準備」。
この3つを比べるだけでも、
開戦の判断は安定してくると思います。
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駒得と大駒の働きを常に見る
序盤は静かに見えますが、
歩1枚でも差がつくのが将棋です。
以下、参考図です。

後手は序盤で1歩損しただけですが、そのせいで7五歩からの攻めが発生しています。
同歩と取るしかありませんが、7四歩と打ち込まれて玉頭にくさびが残る気持ち悪い形になります。
これで負けになるわけではありませんが、嫌な展開ではあります。
このように序盤は、ほんの少しの駒得であっても大きく作用することが多いです。
なので、歩1枚でも駒得できるかは意識した方がいいです。
ただ、手数をかけると逆に損する可能性もあります。
なので考えどころではあるのですが、
少しの得でも後々大きな差になるので、
意識しておく価値は十分あります。
他にも大事なのが、
飛車と角が戦いに参加できる形かどうかです。
ありがちなのが、
他の駒が邪魔で飛車の横効きが消えている。
飛車と飛車の間に駒が残っている、などです。

この例だと後手は、飛車が横にそれると桂馬を取られてしまうため、
実質的に飛車が動けない状況になっています。
このように大駒の動きが制限されると、働きは一気に弱くなります。
大駒は動ける範囲が広いほど価値が高いので、
自分から制限をかけてしまうような配置は避けた方が無難です。
ですので戦いの前に、
大駒が使える状態かを確認する。
これも重要な判断材料になります。
自分の手と相手の手、どっちを優先するか
序盤でよく迷うのが、
自分の手を進めるべきか、相手の手に対応するべきかです。
相手の手の意図については考えるべきではありますが、
全部読むのは難しい。
また、何も読まずに自分の手だけ指すと、
いきなり崩れることもあります。
なので序盤では、
優先順位を決めておく
のが重要です。
基本の考え方はシンプルで、
まずは自分の形を作る。
優先度的には攻めの形を準備して、
相手の状況により囲っていくのが、最近は多い印象です。
ただし、
放置すると損をする手だけは止める。
この考え方がかなり重要です。
例えば、
相手が端歩を突いてきた。
これは無理に付き合う必要はありません。
将来的に自分も突くことが多い玉側の端であれば受けます。
逆側であれば、
急いで突く必要がなければ別の手を指すのも有効です。
ただ、端歩には端歩という格言もあるので、悩んだら突いても問題ありません。
相手が単に囲いに手をかけているだけなら、基本無視で大丈夫です。
でも、
角道を開けられて自陣に利きが通る手や、
位を取られてしまう手、
攻めの準備を進めている手、
次に駒損が確定する手などは別です。
こういう手は、
一度だけ立ち止まって考える。
逆に言えば、
それ以外の手は、
そこまで深く読まなくて大丈夫です。
序盤で大事なのは、
相手の手を全部読むことではなく、仕分けることです。
定跡と方針はセットで考える
定跡を知っていることは、
間違いなく大きな武器です。
ただ、それだけでは足りません。
定跡が外れたときに、
どの方向に進めばいいか。
そのための「方針」を持っているかどうかで、
序盤の安定感はかなり変わります。
序盤で手が止まったときは、
「どの戦法か」
「いつ戦うか」
「駒は働いているか」
この3つにまず戻るだけで十分です。
定跡は地図、
方針はコンパス。
この2つが揃うと、
序盤はかなり迷いにくくなります。
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